最近、営業停止処分を受けた飲み屋で、1カ月分の給料が未払いとなり、店の女の子たちが困窮しているという話を聞いた。被害に遭った女の子から話を聞いた某スナック経営者は、「警察が捜査に入り、店にあった金も押収されたとかで給料が支払えないと言っているらしいんですが、そんなことあるのでしょうか?」と訝しむ。「まさか、強盗じゃあるまいし。支払えない理由は別なんじゃないの?」と小生。昔、前もって印をつけた紙幣を遣い、捜査時にチェックするという内容を映画で観たことはあるが、それはマルサ(国税局査察部)の話だ。
給料をもらっていないのは店の娘全員。全員で未払分はざっと1,000万円くらいにはなるだろう。1人1人、おそらく貧乏記者の小生よりも高い給料をもらっているだろうが、小生みたいに「宵越しの銭を持たない」主義で貯えがなければ、身がもたない。携帯が止められたりすれば、営業にも響くだろう。緊急でお勤め先を変えようとする動きもあるようだ。しかしながら、今の中洲は、「ニッパチ」と言われる閑散期。1年のなかで2月、8月は、客の入りが極端に減る。女の子を余らせないよう、出勤シフトで頭を抱える時期である。すぐに雇ってくれる店は、そう簡単に見つからない。
「一体、どうなっているんですか!」と、新人店長から電話があった。「2月に入った途端に、客が激減して、もう正直、パニックです」という。「外の人通りも減っているでしょ? 大丈夫、どこも一緒。ただし、この時期に来てくれるお客は上客だから、焦ってボラないようにね」とアドバイス。2月は、忘年会・新年会の年末年始と歓送迎会の3~4月の谷間。加えて、2月に入り、極端に冷え込んでいることやソチ・オリンピックなども影響しているかもしれない。ゆっくり飲めるシーズンとして、小生は重宝しているが・・・。
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