福岡商工会議所主催のチャリティイベント「ふくおか経済人余技・文化展」の開会式が、きょう（２月18日）、岩田屋本店で開催された。

＜収益金は「ふくおかハウス」建設資金に寄附＞
　このイベントは、同所会員企業の経営者や役員および各界の関係者が制作した数々の余技作品を一堂に展示・販売し、その収益の一部を社会福祉や文化活動に役立てるもの。1985年から２年に一度行なわれ、今年で15回目となる。出展数は、ホークス、アビスパの各選手、力士、歌舞伎役者のサイングッズなどを含めた177点。

　冒頭で、福岡商工会議所会頭の末吉紀雄氏と、同情報・文化・サービス部会頭の芦塚日出美氏が挨拶。開催にあたり協力を得た会員や関係者へ敬意を表した後、今回のチャリティおよびチャリティオークションの寄附先を、アイランドシティに建設中の福岡市立こども病院へ併設予定の患児家族滞在型施設「ふくおかハウス」へ寄附する旨を述べた。

　その後、テープカットが行なわれ、開場。テープカットを務めたのは、福岡商工会議所会頭、末吉紀雄氏、同副会頭、本田正寛氏、同副会頭、榎本重孝氏、同副会頭、前川道隆氏、同情報・文化・サービス部会長の芦塚日出美氏、（株）岩田屋三越代表取締役社長、太田垣立郎氏の６名。
　開場後、参加者は、会員の手による美術工芸品や、手芸品などを鑑賞。あちらこちらで作品を購入する姿が見られた。

＜末吉会頭の「ふくおかハウス」建設にかける思い＞
　末吉会頭は、ふくおかハウス建設募金委員会の発起人代表でもある。NET-IBの取材に対し、ふくおかハウス建設への思いを「病院に入院するお子さんのご家族は、ご心労を抱えておられるうえ、泊り込みになると病室の床に直接寝て睡眠をとらざるを得ないような環境にあります。こども病院へは、全国から治療希望者が集まってきますから、やはりそのご家族の身になったケアハウスを準備して差し上げたい」と語った。同病院利用者のうち、九州内は４割で、半数以上は九州外だという。
　そのような家族を、地域で支えたいという思いが、末吉会頭にはあるようだ。
　今回のチャリティ展示会によって、福岡経済界を支える経営人たちの手による技の数々が、病気のこどもに付き添う家族のための施設をつくる一助となる。

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