山口フィナンシャルグループは21日、傘下の山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行で保証人不要の法人向け融資商品の取り扱いを始めた。上場企業や国・県・市町村やその外郭団体を除き、通常中小企業などに融資する場合、経営責任を明確にするため代表者に保証を求めていた。
今回販売する商品には、それぞれ「やまぎんの太鼓判」、「もみじの太鼓判」、「きたきゅうの太鼓判」の名称がついている。
<商品内容の概要>
対象先:法人
融資金額:個別相談
融資期間:原則、5年以内
融資利率:原則、通常適用金利+上乗金利0.5%以上
融資形式:証書貸付
保証人:不要
<新商品の特徴>
今まで中小企業の経営者にとって借入金に対する保証は大きな負担となっていた。今回保証人不要の融資が登場したことは既存企業だけでなく新規開業者にとって朗報であり、「太鼓判」は評判を呼ぶことになりそうだ。
ただしこの「太鼓判」だけを借入するのなら良いが、他の借入金は依然として保証人になっているため、その効果は限定的なものと言える。
一方、保証人なしの「太鼓判」の登場によって、他行も同様な商品の販売に踏み切る可能性も高く、将来的には、それまでの借入金に対する保証人不要という道が拓けるのではないかとの期待もふくらんでいる。
※記事へのご意見はこちら