西日本国際教育学院(福岡市南区、宮田道郎学園総長)は、26日、同学院で学ぶ大邱カトリック大学からの留学生15名を引率し、(株)データ・マックスを企業訪問。社内見学を行なった。
見学したのは、同社が毎朝午前8時30分から行なっている朝の会議。挨拶の練習から業務確認をはじめとする会議内容に「やはり普段の会話と違って内容が難しい」「スピードが速い」と驚きの声が。会議を締めくくる十訓(経営理念)の唱和には、組織としての元気のよさを感じていたようだ。
朝会の後、VaZZooインターネットTVに掲載されている同社の会社案内動画を使って、業務内容と日頃の社内の様子が紹介された。その後、代表取締役社長の児玉直氏と、日韓友好をテーマにディスカッションした。議論はいろいろ出たが、共通したのは「互いに顔を合わせて交流することが大切である」ということ。学生たちからは「韓国にいると、ネット検索をして得た情報から、状況を推測するしかない」と、顔が見えない情報を懸念する声も聞かれた。
その後の質問タイムでは、「日本で今、注目されている記事は?」という社会情勢に関するものから、「新人を採るときの条件は?」という、就活の切実な質問まで、多岐に渡る発言があった。児玉社長は、NET‐IBの画面を示しながら丁寧に回答。信念を持って情報を求め、発信していく姿勢の重要性を語り、話を締めくくった。
学生たちは、今年1月に来日、同学院で1カ月の語学教育を受けたのち、2月から同学院教員の引率のもと企業訪問を行なっている。少ない授業期間にも関わらず日本語を使いこなす姿は、未来の国際人として活躍するに相応しい。なかには学校の新聞部に所属し情報記事執筆に興味を持つ学生も。取材や記事執筆を行なう社員の姿や、各種出版物に対して、皆が興味を示していた。
学生たちは2月末で帰国する。「もう帰国するのかと思うと残念。知りたいことがたくさんある」と、日本に対する親しみを深めた様子だった。
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