東京移転したとされる旧ロハス電力(現GLOBAL ENERGY JAPAN(株))は、いまだ「電気ビル共創館」への入居が続く。債務不履行が発覚するなか、多額の家賃支払いへの注目が集まっている。管理する(株)電気ビルは「入居者の状況は話せない」としたうえで、「一般論として支払遅延があっても順を追った手続きが必要。強硬な手段は取れない」と静観の構えだ。旧ロハス電力は1フロア11室のうち6室分を借りていると見られる。「電気ビル共創館」のテナント募集要項に基づき賃料と共益・空調費を単純計算すると、負担額は月間473万円におよぶ。
旧ロハス電力は、博多駅前の前事務所をわずか10カ月で退去となった。旧ロハス関係者によれば、同社の本意でなかったとされる。移転に際し「ハードルの高い電気ビル共創館への入居は困難。できたとしても同じことが起きる」との見方もあった。それでも2012年11月に見事入居を果たし、対外的なイメージアップに一役買った。入居には15カ月分の敷金を要し、破綻したとしても家主に金銭的な実害はないが、対外的なイメージダウンは否めない。また、しびれを切らした債権者が敷金に目を向けることも否定できない。(株)電気ビルは入居審査に関し、「必要な敷金を払えば良いというわけでなく、相応の判断をする」としているが、「太陽光の寵児」を入居させたことが大きな代償となった。
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