加茂繊維(株)(本社:岡山県津山市、角野充俊社長)は着る岩盤浴『BSファイン』の製造小売りメーカー。百貨店で開かれる催事や展示会など全国のイベントに熱心に足を運ぶ一方、7年前から新聞とラジオを使ったメディア戦略で徐々に売上を伸ばしてきた。2014年度の売上は約10億円を見込んでいる。同社の縫製工場を訪問し急成長の秘密を探った。
<技術には大きな自信>
加茂繊維の本社工場は津山インターから20分、加茂駅から歩いて10分ほどのところにある。大手肌着メーカーの下請けとして41年間、肌着の縫製加工を続けてきた。その間、メーカーの加工技術をベースとして技術を蓄積してきたため「縫製加工技術は国内トップクラス」(角野社長)との自負がある。
着る岩盤浴『BSファイン』とは、天然鉱石「ブラックシリカ」をポリエステルに練りこんだ新繊維のこと。直径3ミクロンのポリエステル繊維のなかに、0.3ミクロンの天然鉱石を封入する。冷え対策のインナーウェア・ソックス・サポーターなどを製造販売している。ユーザーは冷えに悩む女性や高齢者、アスリートと幅広い。
「理想的な縫い目を実現した縫製技術と素材のコラボレーションを実現した」(同)とし、「他社では真似ができない品質と価値を実現した」と、オリジナル製品に対する期待は大きい。
<「人」の重要性を知る>
そのような角野社長の原点が、やずやグループ(株)未来館の西野博道社長だ。
「財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上、感動を残すは最上」という教訓を西野氏のDVDを観て知った。加茂社長は「商品がいいのは当たり前、顧客とのコミュニケーションが大事」と言い切る。「最上位の感動を目指すことで人を残すことの大切さを知った」。
親メーカーの海外展開などで下請けの工賃は海外並みまで落ち込んでいる。そこで通信販売を利用したオンリーワン自社ブランドで『BSファイン』の販売に軸足を移した。通信販売を開始して7年目の今年。
これまで、「縫い目は真似ができない」との信念の下、迷わず人材の管理育成に力を注ぎ続けた。東京にある(株)武蔵野(東京都小金井市)実践経営塾で社長自らが学び、今でも定期的に幹部を派遣している。
<COMPANY INFORMATION>
加茂繊維(株)
代 表:角野充俊
所在地:岡山県津山市加茂町青柳40番地
創 業:1973年8月
資本金:1,000万円
事業内容:肌着・ニット製品・健康グッズの製造販売
TEL:0868-42-2428
FAX:0868-42-2444
E-mail:k.kamoseni@nifty.com
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