年々交流が増す日本と台湾の観光業界。地の利、距離の近さなどを活かし、九州も積極的に台湾に対してPRを行なっているが、交流を支える「九州と台湾を結ぶ航空業界」で重要な役割を担っているのが、中華航空・九州山口地区支店の曽煜屏支店長だ。
曽支店長は2011年7月、福岡に着任。以降、福岡-台北便は増便し、鹿児島-台北便が就航した。現在、台北と九州各地は、福岡から毎日2便、宮崎(毎週2便)、鹿児島(毎週4便)の定期便が運行している。「日本と台湾の観光交流は年々活発化している。九州も魅力溢れる場所だ。より多くの台湾人に足を運んでもらえるよう、また台湾を訪れる九州の方々のためにも、さらに利便性を追求したい」と曽支店長は話す。
また、九州と台湾の文化交流を促進しようと、修学旅行用のチャーター便プロジェクト等にも積極的に取り組んでいる。「便数は、旅客の数によって決まってくるが、増加傾向にある。将来的には更なる増便の可能性も出てくる。福岡-台北便は、台湾のみならず、東南アジアや別の地域にも『乗り継ぎ』にも使え、ビジネスにも利用しやすいので、それらも『後押し材料』になってくる」
曽支店長は、対外活動にも積極的に参加。レセプションでも、長い時間、会場に留まり、積極的に業界関係者とのコミュニケーションを図っている。「福岡は生活していて心地よい場所。福岡から別の九州の観光地に行くのも非常に便利。自然、食べ物も素晴らしい」と福岡の生活も気に入っている様子だ。
長身に加え、端正な顔立ちの曽支店長。ある福岡の行政担当者は「『俳優さんが入ってきたのか』と思った」と語るほどだ。台湾を紹介するイベント等でも、「多くの人に台湾を味わってほしい」と、中華航空の福岡-台北無料往復航空券を提供している。「福岡市は便利で、5キロ圏内でも素晴らしい場所が沢山ある。子供達と大濠公園や東平尾公園に遊びに行くことも多い。先日は、武雄の図書館も訪れた。福岡在任中に、天草や五島、壱岐などにも訪れ、九州の自然を味わってみたい」と、満喫する九州について語った。
※記事へのご意見はこちら