学校法人宮田学園西日本国際教育学院(福岡市南区、宮田智栄理事長)は、3月7日、福岡市内において、2013年度第20回卒業式を行なった。卒業証書が授与されたのは、海外からの留学生417名。会場には300名を超える在校生、来賓36名などが訪れ、共に旅立ちの日を祝った。
卒業証書授与式後、宮田道郎学園総長が登壇。「今後、国際貢献できる人材を育てるために命を懸ける」と決意表明を行なった後、「皆さん方は世界のどこに行っても国際的に活動できる人材となれるだけのものを身に着けた。学業期間中に人様から受けた恩義は忘れないよう、常にありがとうの気持ちで人に接してほしい。そして自分が決めた道を決して見失わないように」と式辞を述べ、卒業生たちに贈る言葉として「一念、道拓く」の一文を掲げた。
続いて宮田智栄理事長が「幸せとは感謝することで得られるもの。お金があっても感謝の心がなければ幸せにはなれない。小さなことをコツコツできる人が大きなことを成す。感謝の心を持って毎日をきちんと生きていくことが幸せにつながる」と告辞を述べ、「感謝の心を持つ」「努力し続ける」「今を一所懸命に生きる」という3つの言葉を餞(はなむけ)として贈った。
来賓からは、福田学園常務理事兼宮田学園理事の西田浩文氏が代表して登壇。「日本には、初心忘れるべからずという言葉がある。これは常に前向きな姿勢を忘れずにという言葉だ。皆さんはこれから多くの国の人たちと交わり、新しい経験を積むことになる。そのときにこの言葉を思い返してほしい」と祝辞を述べた。
一方、卒業生たちは、担任が授与名簿の読み上げ中に涙ぐむたび、激励の拍手を送るなど、同学園が大切にしている「おもいやりの心」が身についている様子。在校生による送辞、答辞の内容も、「入学したての心細い時期、先輩たちが家族のように温かく接してくれたことへの感謝が忘れられない。感謝し、ありがとうと伝えることの大切さを教えてもらった」「2年間の経験で得た絆はこれからも大事。卒業後は波乱万丈だと思うが、ありがとう、すみませんの心を忘れずにいることが大切なのだと学んだ」と、思いやりに対して感謝することの大切さに触れた言葉が多かった。
なかでも「1人でないことは、人を強くする」という卒業生の一言は、会場内の卒業生、在校生の雰囲気を象徴するような言葉だった。
卒業生たちは全員進学する。進学先も決定しており、優秀賞を受けた学生3名のうち2名は、県内の私立大学工学部へ進み、日本工学技術の習得に取り組む。宮田学園が4月から開校する、国際貢献専門大学校へ進学する卒業生もいるという。
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