弊社では、福岡地区生コンクリート協同組合内の生コン商社の市場調査を行ない、特別レポートとしてまとめた。同協同組合の登録販売店として稼動している企業を対象とした。同レポートより一部を抜粋し、順次掲載していく。
同社は、1947年9月に創業者である大村勇蔵氏が採石業を目的に同社を創業。その後、64年1月に生コンの製造部門である二日市生コン(株)を設立。77年7月、大村勇蔵氏が死去したことで大村幸彦氏が代表取締役社長に就任し、81年4月に商事部門を(株)大村商会として分離独立した。
大村幸彦氏の経営手腕により大村商会を始め二日市生コングループは福岡南部地区において確たる地位を築いた。だが、2004年7月に大村幸彦氏が急死。急遽大村雅恵氏(現在の田中雅恵氏)が就任し、後に福岡銀行に勤務していた長男の大村重喜氏が06年5月に同社の代表取締役社長に就任した。
役員関連に地場建設会社OBを配するなど経営体制を固めている。販売先の主力は、鹿島建設などのスーパーゼネコンや地場ゼネコンが中心。売上高は、08年3月期では約34億円を計上。九州新幹線の延伸に伴う建設工事が終了して以降販売の低迷が続き、22億円前後で推移している。今後は、生コン需要の回復で業績は上昇する見込み。
<COMPANY INFORMATION>
(株)大村商会
代 表:大村 重喜
所在地:筑紫野市大字下見406番
設 立:1981年4月
資本金:1,000万円
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