<非情な高島市長の首切り>
高島市長は当選の論功行賞で《広報戦略アドバイザー》のポストを設けた。別にこの組織に戦略的な意味づけがあったのではない。後山氏への恩返しとしてそのポストに顧問として座らせた。対価は月収32万8,000円である。前回、指摘したとおりに本人の懐具合はあまり豊かではなかった。後山氏にとってこの顧問料は有難い収入であった。と同時に本人の廻りには人が集まりだした。ビジネス運も上昇し始めたのである。
筆者の人生哲学は《一度、お世話になった人にはトコトンお返しする》ことである。自分がもし市長のポストに就いていたとすれば後山氏への恩返しを現役(市長在任中)の間、精一杯行なう。(選挙で落ちれば恩返しが難しくなるだろうが)。だから少なくとも設立させた《広報戦略アドバイザー》は一期の間は存続させる。これが恩人に対する感謝遂行の常識だと思う。今回の高島市長の《広報戦略アドバイザー》廃止決定には人材使い捨ての非情さが露骨に表れている。非情で恐ろしい人だ。
<顧問は権力を持っている>
「福岡市顧問というポストは何も権限のない盲腸のようなものだ」と語ることは一面では真理である。職務権限をもつ法的な背景が無いのは事実だ。だが人様が「顧問の後ろには高島市長の意向がある」と確信すると幻想から実体的な絶大な権力を有するようになる。顧問というポストが独り歩きするようになるのだ。そうなるとビジネスの思惑を持った輩が続々と後山顧問の廻りに群がるようになる。
可笑しなもので福岡市職員も同氏に服するようになるのだ。腹の中では職員達は「素性のわからない奴に指図を受けたくない」と呟きながら結果は従うのである。情けない話だ。無数の他人様からひれ伏される経験が皆無であった後山氏にとっては絶頂感に浸るようになる。一度、指摘したことがある。高島市長、後山氏どちらも赤ん坊が玩具を握って遊ぶように2人にとって福岡市権力も同様なのだ。
そして顧問として仕事を発注する(金を動かす)立場に就くようになる。ネットサイト【HUNTER】によると《広報戦略アドバイザー》として後山氏が選考もしくは選考委員会を通じて関与した案件は10件、金額契約総数が99,087,787円に及ぶ。【HUNTER】は度々、この発注に関与する後山顧問の関与の不正疑惑を問いただしてきた。
「顧問には職務権限が無い。だから疾しいことはない」という開き直りできる肝玉はないが、ほっと安心はしている。但し上記した通りに「顧問は市長の意向汲んだ動きをしているから指示に従わなければならない」と職員達が上意下達で動く。となればまさしく顧問は権力を持っているということだ。後山氏は我が世の春を満悦するようになる。
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