福岡県と台湾貿易センター・国際企業人材育成センター(ITI)が実施する「ビジネス研修プログラム」に参加し、福岡県内で実地訓練を受けていた台湾人研修生23人が全ての日程を終えた。先月、労をねぎらうフェアウェルパーティが開かれた。
台湾貿易センター国際企業人材育成センターの饒志弘専門委員が「一人一人の研修成果の報告が素晴らしかった」と研修生の成果を讃えた。領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事處の戎義俊処長は「今回の報告の準備に対する真剣さ、努力を高く評価したい。それから、日本語の表現力がとても高いという印象を受けた。研修先の企業を「うちの会社」という言い方をしていた学生がいたが、とてもよい表現だと思った。これからも努力を続けてくれることを期待している」と研修生たちを激励した。
福岡県商工部国際経済観光課の武濤研二郎課長が乾杯の挨拶をし「近年、台湾と福岡の関係は日々密接になっており、福岡で『台湾からの観光客』を見かけない日はない。福岡の日常生活において、台湾との交流は毎日行われていると言っても過言ではない」とし、「福岡での経験を、今後のビジネスにつなげてほしい」と期待を述べた。
県内の食品、広告、マスコミ、小売等の企業に配属され、3週間にわたり研修を行ってきた研修生たち。研修当初は「就業前のラジオ体操」や「社訓を大声で言うこと」など台湾との習慣の違いに戸惑いを見せた研修生たちだったが、徐々に馴染んでいき、日本人社員との交流も深めていった。パーティで研修生たちは、全員で「上を向いて歩こう」を歌い、受け入れ企業の職員に感謝の気持ちを伝えた。
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