東日本大震災で被災し、保護された動物たち約200匹の福岡移転計画が、きょう(12日)午後6時15分からのFBS福岡放送のニュース番組「NEWS5ちゃん」で紹介される。この計画は、震災後、神奈川県寒川町のシェルターで保護を続けている一般社団法人UKC JAPAN(細康徳代表)が進めており、特集では現地取材も行なわれた。福岡での移転先となるのは福岡県朝倉市。現在、細代表夫人が受け入れ先となる福岡の地で、賛同を求める活動を続けている。
UKC JAPANは震災発生直後、福島第一原発の状況が予断を許さない混乱のなかで被災地に入り、動物たちの救助活動を実施。犬や猫などのペットをはじめ、ウサギや亀、ダチョウに至るまで、約1,000匹もの生命を救った。その後、飼い主と再会できやすい場所として、神奈川県寒川町に自己資金で仮設のシェルターを建設。生き別れになった飼い主を探しつつ、飼い主が仮設住宅暮らしなどで飼育ができない場合は、了承を得て里親を探した。今回、福岡へ移住するのは、震災から3年が過ぎてもなお、仮設シェルターでの生活を続けている約200匹である。
「寿命が短い動物たちの1年は、人よりも重い」と訴えるUKC JAPAN。動物たちに、のびのびと暮らしてもらいたいと願う。朝倉市への移転は、同市山見中仁鳥の青雲ドッグスクールの所長でドッグトレーナーの田辺久人氏の提案から始まった。田辺氏は地元の小中学生を対象に、犬たちとともに生命の尊さを教える教育活動を行なっている。移転先は風光明媚な秋月の近くにある青雲ドッグスクールの敷地の一部。UKC JAPANは田辺氏の協力のもと、移転先の施設を単なる保護施設ではなく、動物たちとのふれあいを通して、人が生命の尊さを学ぶ場所にしたいという。
▼関連リンク
・2014年春 シェルター移転のご案内(UKC JAPANのブログより)
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