NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は、東日本大震災から3年経ち、現地を20回ほど視察した経験から、何が1番大切だと考えたかについて記載している、3月11日午前9時35分のブログを紹介する。
あの日から3年
今日は、被災地の皆さんにとって、私たち日本人にとって、大きな、大きな一日。その大きな一日を迎えるに当たって、自分の小ささを感じざるを得ません。
だから、私たち武雄市は、チーム武雄となり、3年間、「できることは全部やろう!」と官民の垣根を取っ払い、市民や市議会、同僚職員、婦人会などの温かい力を結集し、さまざまな支援をして参りました。また、多くの市民が、つながりの深い陸前高田市や仙台市、気仙沼市を始め被災地を訪ねてくれました。時には、東川登小がそうなんですが、小学生まで訪問してくれました。また、福島の子たちと一緒に武雄市で遊んでくれました。
私も多くのことを学びましたが、やはり、「訪問する」ことが一番です。ボランティア出なくても良い、観光でも良い。行って見ることが最も大切だと思うんです。私の権限は非常に微妙なんですが、少なくとも、市内中学生の修学旅行は、被災地・東北に行くべきだと思うのです。ちょっと武雄からは遠いので、費用が足らないと思いますが、公費で補填しても良いと思います。予算を議決する市議会がダメだというはずがない。
私は、この3年間で20回ほど被災地に参りました。そこで得たのは、「見ることが一番」だということ。そして、そこには必ず「交流」が生まれる。そして、おのずと、伝えたい言葉が生じる。その言葉が「思い」に直結していく、そう思っています。
復興まであと10年、いや、場合によっては20年かかるかもしれない。そういう意味では、明日を担う子どもたちに、早い段階で、被災地で頑張っているみんなと交流することがとても大切になってくる。そういう機会も積極的につくっていきたい。
これからもずっと被災地に寄り添っていきます。改めて決意する一日にします。
(牟田議員から写真お借りしました。3年前の5月、電気も水道も寸断されていた当時の仙台市若林区です。)
樋渡氏のブログはコチラ。
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