13日、六本木ヒルズ(東京都港区)のヒルズカフェスペースで、スクウェア・エニックスのロールプレイングゲーム「サ・ガ」シリーズと、佐賀県がコラボした「ロマンシング佐賀 LOUNGE」が開催された。会期は3月16日までの3日間。当日は雨足の強いなか、オープニング記者会見に多くのメディアが詰めかけ、また午後3時からの一般開放も30分前から行列ができるなど、関心の高さをうかがわせた。
「サ・ガ」は今年で25周年を迎える人気ゲームシリーズ。スクウェア・エニックスの前身となるスクウェアが、1989年にシリーズ第1弾の「魔界塔士 サ・ガ」をゲームボーイで発表し、これまで13作品を販売。全世界で累計約1,000万本を出荷した。シリーズ全体を通して、主人公や味方キャラクターに総合的な強さを示す「レベル」の概念がなく、またスーパーファミコンの「ロマンシング サ・ガ」シリーズは、自由度が高く一本道ではないシナリオを楽しめるのが特徴的だ。
実は、20年前にはサ・ガから、また10年前には佐賀県からお互いにラブコールを送っていたという。佐賀県はイメージ向上のため、2013年度から企業やブランドなどとコラボレーションする「FACTORY SAGA」(ファクトリー・サガ)を展開。そのコンセプトに照らし合わせて、ようやく今回のコラボが実現したようだ。
会場には、佐賀県の代表的な伝統工芸品の有田焼(製造:(有)しん窯)に、サ・ガシリーズのイラストレーター小林智美氏が絵付けした大皿を展示。ほかにも古伊万里様式の金襴手(きんらんで)を現代に継承した有田焼「ベルサイユシリーズ」(製造:幸楽窯 徳永陶磁器(株))とのコラボ作品、佐賀県指定伝統的地場産品の「諸富(もろどみ)家具」で製作した額縁(製造:レグナテック(株))に入った小林氏の原画、特別コラボパッケージに入った佐賀県ご当地B級グルメ「馬郡のミンチ天」(製造:馬郡蒲鉾(株))などが販売されている。
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