今月末から宮崎・台北便を増便する台湾の航空会社・中華航空は、このところ台湾人利用客に向けて「九州」を猛烈にプッシュしている。搭乗客が読む中華航空発行の機内誌「DYNASTY」では、今月号で「福岡」を特集。「花見で最も有名な桜の名所。毎年桜の開花期間中、花見客に一般開放され、優雅な佇まいが春の装いにくつろぎを添えている」と舞鶴公園を紹介している。また、「似ているようで異なる特色のある食べ物を販売していて、焼き物、煮物、鍋物、ラーメンから天ぷらまであらゆるものがそろっている」と博多の屋台を推薦。グルメ天国「台湾」本場の人々に、福岡の食の集積地を紹介している。
中華航空では、宮崎・台北便を、従来の週2便から週3便に増便。鹿児島・台北線が週4便のため、宮崎線の増便で、南九州から毎日台北に飛ぶことになる。中華航空・九州山口地区支店の曽煜屏支店長は「南九州観光を要望する台湾人旅行客が増えている。また、台湾へのビジネス利用の九州在住者も増えており、『旅客の需要』を考慮しての増便」としている。機内誌「DYNASTY」でも、「宮崎の都城から、熊本の人吉、鹿児島の仙巌園にいたるまで、桜の花がその土地ごとに気品ある優雅な美しさを引き立てている」と九州全体の魅力もPRしている。
九州エリアでは、福岡便も1日2便の運航へと増えており、九州と台湾を結ぶ空の便は利便性を増している。曽支店長は「台湾から南九州への観光客は増えている。新幹線も開通したことで九州内の移動も便利だ。鹿児島は台湾でも大流行した大河ドラマ『篤姫』の舞台となった場所。宮崎は台湾の人々にとって、知らないところも多いはず。これからも、多くの台湾人に九州の楽しさを味わってもらえれば」と話している。
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