弊社では、福岡地区生コンクリート協同組合内の生コン商社の市場調査を行ない、特別レポートとしてまとめた。同協同組合の登録販売店として稼動している企業を対象とした。同レポートより一部を抜粋し、順次掲載していく。
同社の創業は1924年4月で、先代の吉村賢一氏が吉村賢一商店を開業したのがはじまり。50年10月に吉村石炭(株)として法人化。設立当初はコークスや微粉ガラの製造販売を行ない、50年代後半から三菱セメント(株)の特約店としてセメントや生コンの販売業に進出。その当時設立された販売会社が吉村商事(株)であり、その後の吉村石炭(株)との合併・商号変更を経て、現在に至る。関係会社は、生コン製造の福岡菱光(株)、不動産管理会社(株)メイ・インターナショナルの2社。
13年3月期の売上高は、39億3,454万円で12年3月期と比較して0.1%の微増。だが所有不動産の売却による損失3億7,708万円が発生し、3億1,879万円の当期欠損となった。
13年4月に吉村太輔氏が3代目の代表取締役に就任。太輔氏の手腕は、業界内では未知数な要素が強いという見方。財務面の立て直しなど課題が山積する同社の事業は、太輔氏の双肩に掛かっている。
<COMPANY INFORMATION>
吉村商事(株)
代 表:吉村 太輔
所在地:福岡市中央区天神4-3-30
設 立:1950年10月
資本金:8,050万円
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