平年より早い19日、福岡で桜(ソメイヨシノ)が開花したが、西日本一の歓楽街・中洲では、それよりも早く若い桜が花を咲かせ、往来を行く人々を楽しませている。ソメイヨシノよりもひと足早く咲いた中洲の桜は、「アーコレイドⅡ」という二季桜の品種だ。
桜の植樹を考えたのは、小生のインタビューでもたびたびご登場いただいている3代にわたり続いている老舗スタンドバー「リンドバーグ」の藤堂和子ママ。会員制クラブ「ロイヤルボックス」の経営者でもある。藤堂ママは、中洲への恩返しとして、10年以上前から考えていたという
2011年、藤堂ママの呼びかけで、中洲の飲食店や商店が加盟する中洲町連合会のなかに「桜de笑顔プロジェクト実行委員会」が設立され、植樹が進められた。植えられた桜には、「1000年先も桜が咲き、その存在そのものが街やそこで暮らす人、訪れる人の誇りになるように活動していきます」とのメッセージが添えられている。
<プロフィール>
長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
福岡県生まれ。海上自衛隊、雑誌編集業を経て2009年フリーに転身。危険をいとわず、体を張った取材で蓄積したデータをもとに、働くお父さんたちの「歓楽街の安全・安心な歩き方」をサポート。これまで国内・海外問わず、年間400人以上、10年間で4,000人の風俗関係者を『取材』。現在は、ホーム・タウンである中洲に"ほぼ毎日"出没している。
※記事へのご意見はこちら