3月24日午後、福岡県議会予算特別委員会を傍聴した。審議内容は教育費であった。今回は、3月末で杉光誠福岡県教育長が退任するということもあって、各議員の質問の冒頭で、2010年4月から4年にわたる任期を終える教育長への感謝の言葉が述べられていた。
本会議と違い各常任委員会や予算、決算あるいは特別委員会はあまり世間の注目を集めない。しかし、本会議で採決される前に、委員会で議論があり、大方は決まってしまう。喧々諤々の議論が行なわれるのは、じつは委員会である。予算特別委員会は、予算審査のために本会議で議決され設置される。
福岡県議会の予算特別委員会は、自民党県議団が15名、民主県政クラブが9名、公明党が4名、緑友会が2名、一人会派の豊築クラブから1名の計31名で構成されている。
県立高校の修学旅行の実施状況や奨学金制度、県立高校の定員割れなど多彩なテーマについて議論されていた。そのなかで一人居眠りをしていた議員を見かけた。
居眠りをしていたのは、民主県政クラブの堤かなめ議員。傍聴席には、記者のほか、議員インターンシップの学生や県教委の職員など10数名がいた。予算特別委員会の委員ではない古川忠議員なども後方の議員席で熱心に審議に耳を傾ける中、委員が眠りこけている。
3月議会は次年度の予算審議。同僚議員が真剣に執行部とやり取りするなか、県議会議員としての自覚はお持ちなのかと疑問を抱かざるを得なかった。
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