<疑問は増えるばかり>
何となくメールの内容が腑に落ちない赤石さんは、直接この画像倉庫社の田中なる人物に電話してみることにした。
赤石「あのー、もしもし。メールをいただきました○○の赤石と申します」
田中「ご連絡ありがとうございます。画像倉庫社の田中です」
赤石「ちょっとメールの意味が分かりませんので、お聞きします。御社の主張は、私のHPに掲載された画像の著作権が御社に帰属していて、その画像を私がいつ、どこで、どうやって手に入れたか確認してほしいということですね?」
田中「そうです」
赤石「なぜ、そんなことを御社に聞かれるんでしょうか?それに、こちらはどうやって御社に著作権が帰属することを確認すればよろしいのでしょう?」
田中「該当の画像は、当社が著作権者のカメラマンから独占的に管理運用を任されたものです。そのため、不正使用された場合、当社が代金請求する権利を有しています。カメラマンがどこの誰か、をお知りになりたいのでしたら、こちらから証明書をお送りします」
赤石「ぜひ、そうしてください。突然のことで、著作権侵害を証明するものが無さ過ぎて、こちらもどう対応すればいいか判断がつきませんから」
田中「赤石さんが、画像を故意に無断使用したわけでないということなら、善意の第三者として見ることもできます」
赤石「こちらはすでに画像は削除しておりますので、御社からの証明お待ちしております」
その後、改めて田中氏からメールをもらった。「画像は画像倉庫社に対してのみ預託および提供している」というカメラマンの契約証明書(署名なし)とともに、使用期間ごとの支払代金が示されている。要求されたのは数万円。赤石さんは「絶対にお金は払いたくない」という姿勢ではなく、「自分に非があれば応じたい」と思っている。それでも腑に落ちない。
「うーん、どうしようか」。迷っている赤石さんに、また1つ、疑問が増える文言が記されていた。「カメラマンとの契約上、今回の画像は当社HP上では現在表示されません」。
「えっ?契約はだいぶ前に終わってるの?そんなの、今さら請求対象になるんだろうか」
ますます混乱した赤石さんは、他に似たような事例がないか検索してみることにした。
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