(株)レッドキャベツ(本社:山口県下関市、岩下良社長)が25日、福岡県朝倉市(旧甘木市)の甘木鉄道甘木駅および西鉄甘木線甘木駅前に甘木店を開業した。当日の天候はあいにくの雨模様だったが、朝9時からのオープンセールには地元客らが多く訪れた。地元山口および福岡、佐賀で積極展開を行なう同社にとって4年ぶりの新店だったが、出店地である朝倉市中心部である駅前の地区でも3年ぶりのスーパーの出店となったのである。
かつて同店のあった地には31年前にユニードがオープン。その後、ダイエーとなったが、2002年5月に閉鎖。その後、小田センターのマルシェ、サンドラッグなど複数の小売業が入居したものの08年に閉鎖され、のちに更地となっていた。同地から中央通りを進み、少し離れたところにある西鉄甘木バスセンター周辺にはかつて西鉄ストア、マルショクがあったが、西鉄は10数年前、マルショクは10年ほど前に撤退。11年4月には甘木バスセンター前の「食歳時記あまぎの市」が閉鎖。まさにスーパー不毛の地とも揶揄されるほどの地域であったのだが、およそ3年間の空白の時期を経てのオープンだけに、地域住民にとっては感慨深いものがある。
同地区の住民は郊外のイオンやあんくる夢市場、グリーンコープ、Aコープ、マルキョウなどに足を運ばなければならず、車の使えないお年寄りなどが困る買い物難民のいる地区であった。「今まで食材をコンビニで買っていたが、やっぱりスーパーがあると便利」(60歳台女性)。「娘や息子が来ないと買い物に行けなかったが、これなら歩いて行ける」(70歳台男性)などと評判は上々だった。
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