静岡県で一家４人を殺害したとして死刑が確定した元プロボクサーの袴田巌元被告の第２次再審請求事件で、静岡地裁（村山浩昭裁判長）は３月27日、袴田元被告の再審開始を認める決定を出した。死刑囚の再審開始決定に対し、国民は「刑事裁判には誤判は避けられない。冤罪が起こることが組み込まれている」という事実をあらためて噛みしめるべきだ。
　静岡地裁は再審開始とあわせて、死刑の執行停止と拘置の停止、いわゆる釈放を命じた。再審の審理結果が出なければ断定することはできないが、袴田元被告を犯人とすることに合理的疑いが残るという「推定無罪」にとどまらず、犯人ではないことが明らかな事件だったことを示唆している...（⇒つづきを読む）


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