消費税が3%アップして8%となってから1週間が経つが、いまだ小売や飲食店の混乱は冷めやらぬ様子。なかには、「計算がしづらい、いっそのこと一気に5%上げて10%になったほうが良かった」という声も聞く。
某飲食店経営者A氏は、「メニュー表だけではなく、店舗の外観・内装、看板などに料金表示をしていたため、差し替えが必要となり、1店舗20万くらいのコストがかかった」と恨み節。また、「次の2%アップで今回の苦労を繰り返すことになる」と声のトーンを下げる。
一方、「うちの場合は、内容を少し減らして、今までの料金のまま、ご利用いただけるようにしています」とは、食べ放題チェーンの経営者B氏。総額表示が緩和されていることも利用し、知恵めぐりで煩わしい料金表記の改訂を乗り切るところもあるようだ。
「4月は送迎会シーズンである3月に比べて少し落ち込む傾向にあり、消費税増税によるものなのかどうかは判断しかねている」(A氏)。増税で懸念される消費の落ち込みよりも、先に直撃したのは、料金表示などの増税対策であったようだ。
※記事へのご意見はこちら