日本の製薬最大手、武田薬品工業の初の外国人社長の目の前には、就任を祝う花束ではなく、乗り越えなければならないカベが立ちはだかっている。同社の糖尿病治療薬をめぐって、米国の連邦地方裁判所の陪審が60億ドルの懲罰的損害賠償を命じた評決があった。
次期社長として4月1日付で最高執行責任者(COO)に就任したのはクリストフ・ウェバー氏である。
昨年12月に武田薬品がライバルの英製薬大手からヘッドハンティングされ話題を集めていた。2日、東京都内で記者会見し、抱負を聞かれ、「世界各地で培った経験を生かしたい」と自信をのぞかせた。
ウェバー氏は6月の株主総会後に武田薬品の社長に就任する。同氏の社長指名は創業以来233年の歴史を持ち、同族経営が長かった武田薬品にとって最初の外国人社長になる...(⇒つづきを読む)
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