<小倉中心部のまちあるき-6->
2013年10月5・6日に北九州市小倉北区の北九州国際会議場で開催された「第3回日本まちあるきフォーラムIN北九州」での第1分科会は、「都市型まち歩きが目指すものは?北九州タウンツーリズムの活動内容の紹介(ミニレクチャー)と、北九州市の中心市街地である小倉駅周辺の商店街を活かしたまち歩きを体験します」との触れ込みで開始されました。
前回より引き続き、北九州タウンツーリズムによる小倉のまち歩きの報告です。
コレット井筒屋、だるま食堂、いざわ、つじり茶屋、ボディーソース、自由空間、久津の葉、旧小倉県庁跡、リバーウォーク北九州、魚町銀天街、魚町トイレ、メルカート3番街、旦過市場、小倉かまぼこなどを回るうちに、小倉のまち歩きは終わりました。モノレール旦過駅から2駅乗って小倉駅まで移動し、メイン会場の北九州国際会議場に戻ります。
まち歩き分科会後は、トークセッションの開始です。セッション1は、NPO法人北九州タウンツーリズムの代表理事大内田佳介氏と劇団のこされ劇場主宰市原幹也氏との対談。セッション2は、一般社団法人ジャパン・オンパク代表理事鶴田浩一郎氏との対談です。
前者は、八幡東区枝光の元銀行であった建物を拠点に活動する劇団で、演劇やアートがまちづくりに何をもたらすのかを語りました。地域の高齢者が演劇を志す若者を支援・応援する姿、それによってさびれた商店街が幾分なりとも活気を取り戻す姿がわかりました。
後者は、別府で生まれたまちづくり団体で、着地型観光の走りとも言える存在であるNPO法人ハットウ・オンパクから生まれた組織で「オンパクから生まれたビジネス創出モデルや地域おこしモデルから、サスティナブルなまちづくりを考える」全国的な組織(本部別府市)です。
両者とも、まちづくり、着地型観光のあり方について、熱い思いが語られました。そのような対談による具体的な事例を聞いた後は、お待ちかねの交流会です。
会場は、魚町銀天街にある「北九州まなびとESDステーション」です。先の「メルカート3番街」「ポポラート3番街」がある中屋ビルの地下にあります。
さあ、このESDステーションとは?
ESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)とは、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するための組織で、この小倉の拠点は、「北九州の全10大学と地域社会が連携し、実践活動を通じて将来を担う人材育成に取り組むプロジェクト」とされています。
まちなかでユニークな活動・学習ができる施設・組織で、文部科学省 大学間連携共同教育推進事業により、多額の資金が供されています。
活動内容は、地域貢献、人材育成、情報交流、連携促進、相談窓口、研究開発といった分野です。
(株)地域マーケティング研究所
代表取締役:吉田 潔
所在地:福岡市東区みどりが丘3-2-7
TEL:050-1004-2007
FAX:050-3730-8846
和歌山大学産学連携・研究支援センター客員教授、観光学部フェロー
西日本工業大学デザイン学部非常勤講師
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