激戦を制したのは、「ふるさとを護る」と熱く訴えた若き弁護士だった。13日、行橋市長に転出した県議の辞職に伴い行なわれた行橋市選挙区の福岡県議会議員補欠選挙で、無所属の新人・堀大助氏(34)が初当選した。堀氏は、自民党福岡県連のほか、福岡県議会の会派である緑友会(農政連)、民主党福岡11区総支部、行橋市職労などの推薦を得て立候補。自民党の衆院福岡11区支部と行橋市支部が推薦した現防衛副大臣・武田良太衆議院議員の秘書・小堤千寿氏(31)に1,152票差で競り勝った。
『自民党福岡の分裂選挙』となった今回の選挙戦。堀氏は弁護士としての経験を強調する一方、自民党から麻生太郎副総理や松山政司県連会長も来援。緑友会の県議が泊まり込みで協力するなど重厚な陣容で臨んだ。武田氏の選挙区(福岡11区)の一部である行橋市で支部の青年局長も務めていた小堤氏だが、自民党福岡をあげての堀氏支援体制に苦杯を喫するかたちとなった。
補欠選挙のため、当選した堀氏の任期は来年(2015年)4月の統一地方選挙までの約1年間。堀陣営は今回が第1ラウンドと捉え、次の戦いに向けて気を引き締める。投票率は30.48%と低く、リベンジがあるとすれば逆転の余地は十二分にあるからだ。「今回はゴールではなくスタート」という堀氏は、「福岡県における行橋市の地位を高めていきたい」と、県政への意気込み決意を語った。
■開票結果
堀 大助 氏 9,339票 当選
小堤 千寿 氏 8,187票
無効票 298票
投票者総数 17,824
投票率 30.48%
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