12日、在九州カンボジア留学生主催で「カンボジア正月のお祝い」が開催された。会場となった福岡教育会館には、九州・山口で留学生として学ぶカンボジア人学生約30名とその関係者が集まり、カンボジアの伝統料理や音楽、踊りを楽しんだ。
式典では、同開催に協賛した西日本・カンボジア友好協会会長の八頭司正典氏が、「昨年発足した協会は福岡の中小企業を中心に、140社が入会している。将来的な発展性の高いカンボジアに大いに期待している。今後は継続的なビジネス交流に加え、両国の若者同士の交流を促していきたい」と挨拶した。同協会の1年間の活動に対し、留学生会より感謝状が贈呈された。
カンボジアでは今年、午年仏暦2558年にあたり4月14日から16日までが正月にあたる。留学生からは「農作業で繁忙期となる1月のお祝いを4月に変更したとの説もある」との紹介があった。会場では、カンボジアの伝統料理が振る舞われ、会食後にはカンボジア留学生らによる伝統舞踊「トロッド」が披露された。また日本人も参加し、伝統的な遊びを体験。会場に集まった参加者は自国、異国の正月を楽しんでいた。
大分県から参加したカンボジア人留学生は「国際経済を学ぶため2年前に来日した。将来は自国でエビの養殖場を経営したい。勉学で忙しい毎日だが、このような機会が日本で開催されることを非常に嬉しく思う」と感想を述べた。
▼関連リンク
・西日本・カンボジア友好協会
・在福岡カンボジア王国名誉領事館
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