14日、「九州マルシェ 八百勝」が博多リバレインイニミニマニモの地下2階にオープンした。
八百勝は、代表である戸高勝氏(※高は「はしごだか」)の「大手の企画力と小規模店の柔軟さを組み合わせた店ができないか?」との自問から2012年5月、博多駅南に1店舗目となる本店を開業した。新鮮な青果とその青果を使用した惣菜やサラダの提供を行なう八百勝のコンセプトは、言うなれば『街中にある道の駅』。地域に根差し、人との関わりを大切にする八百勝のあたたかみは、「昔の八百屋のようだ」とお客さんに親しまれている。一方で、デリカやカットフルーツなどこれまでにない新たな取り組みにも前向きで、新感覚の青果店として関心を惹き続けてきた。
今回の博多リバレイン店は2店舗目となる。取り扱うのは九州産の新鮮な青果。品揃えは豊富で、お馴染みの青果はもちろんのこと、なかには見たこともないような珍しい青果も並ぶ。テッカメロンを手に取ったお客さんは、メロンを漬物にするという意外な調理法に興味津々な様子だった。
店内を占めるのは青果だけではない。九州産の美味しい野菜をさらに美味しく食してほしいという願いから集められたドレッシングや酢、味噌などの加工品が、九州のふるさと自慢というコーナーを中心に展開されている。なかでも米酢・玉葱黒酢ドレッシング・ブルーベリー酢などは、酢を基本とした調味料を造る筑紫野市の醸造元「ばいくん酢」の商品が多い。福岡県で2店舗展開している「ばいくん酢」は、手作りの自然酢に深いこだわりを持つ。
また、八百勝の野菜はその大きさでも目を引く。大きくて安い。それだけでも驚きだが、お客さんの要望に合わせて、その場で小分けも行なう。お得感を失わずに欲しい分だけ購入できるのは、本店でも好評なサービスだ。小さなニーズも汲みとっていける店にしたいとする戸高氏の理念は、博多リバレイン店でも受け継がれている。
オープンには本店の常連客も駆けつけた。「本当に有り難いこと。ここ博多リバレインでも新たな八百勝ファンを増やしていきたい」と戸高氏。チラシを出さなかったにもかかわらず、開店時間にはお客さんが列を成し客足は好調だという。25日には、フルーツジュースが販売開始となる。甘みを増した頃合いのバナナをベースに作ったジュースは本店でも人気が高いとのこと。さらなる集客に期待がかかる。
<SHOP INFORMATION>
九州マルシェ 八百勝(やおかつ)
所在地:福岡市博多区下川端町3-1
博多リバレインイニミニマニモB2F
TEL:092-260-9685
営 業:午前10時30分~午後7時30分
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