脊振の自然を愛する会(福岡市早良区、池田友行代表)は、4月29日(祝)に「第1回脊振山系道標完成記念山開き」を行なう。同会が脊振山系の登山環境を向上させることを目的に、2007年から登山愛好家団体などとともに行なっていた道標設置が、昨年3月で約270本に達したことを記念するもの。福岡市、佐賀県、佐賀市、糸島市などの協力を得て実施する。
脊振山系は、福岡県と佐賀県の間にまたがる山地。道標は同山系、背振山~十坊山間約60kmに設置。脊振山系の早良区側からのルートを同会、 早良区役所、西南学院大学ワンダーフォーゲル部、同部OB・OGたちが、糸島市側からのルートを糸島市と伊都遊歩道クラブが担当した。設置数は、早良区側が脊振山~三瀬峠間で70本。糸島市側が、井原山から十坊山間で200本。
同会は5年前から、年2回春秋に、脊振山清掃登山を実施していた。道標設置で登山ルートがわかりやすくなったのを期に、今年から春の清掃登山日を山開きとして実施することにした。
脊振山系には脊振山(標高1,054.6m)のほか、金山(同967m)、井原山(同983m)などがあるが、今回、同会が主催するのは、金山山頂を目指すルートの山開き。糸島市側は、伊都遊歩道クラブ主催の井原山ルート山開きを同日開催する。どちらも山頂に達した登山者先着200名に、記念品としてタオルを進呈する。
池田会長は、「脊振山に関わる行政や団体と共に背振山系の山開きを催すことにこそ意義がある」と福岡市、佐賀県、佐賀市、糸島市などにも協力を呼びかけ実現した。同山系に関係する行政、団体が一致団結できたことに、大きな喜びを感じている。
「道標については、伊都遊歩道クラブが先輩。いろいろと教えてもらいながら、道標の作成から設置まですべてこつこつ手作りしました」と池田会長。道標を地面に埋め込むときは、コンクリートではなく自然の産物である小石を使い、環境に負荷をかけないようにするなど、脊振山系の自然を守ることを目的とする団体ならではの配慮も施した。
山開き当日は、ちょうどミツバツツジが登山ルートを彩り始める頃だという。
■第1回脊振山系道標完成記念 山開き
<日 時>
4月29日(祝・火) 雨天少雨決行
<場 所>
多々良瀬登山口~金山山頂
<必要なもの>
昼食、飲み物、帽子、登山靴、雨具
<お問い合わせ先>
福岡市早良区役所企画課
TEL:092-833-4306
FAX:092-846-2864
E-mail:sawara-kikaku@city.fukuoka.lg.jp
▼関連リンク
・脊振の自然を愛する会ブログ
・第1回脊振山系山開きを開催します!(福岡市早良区HP)
※井原山ルートの山開き(糸島市側)についてはコチラ。
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