<顧客の要望を満足させ続ける>
現在、同社が取り組んでいる大きな方向性は、クリエイティビティの充実にある。印刷物というのは意思伝達の方法の1つであり、そこには必ず目的がある。その目的を達するためには、あるいは紙を用いるだけでは不十分な場合もある。そんなケースではウェブページと連動させたり、電波メディアを活用したりするなど、他媒体との連携が効果的である場合もある。同社は紙媒体だけではなく、多方面でのメディア展開にも実績を持っており、それが強みとなっている。京谷秀則副社長は次のように語った。
「お客さまの目的に合致させるためには、複数媒体を連携させることが効果的である場合があります。そういった声に応えることも、私たちに課せられた使命だと考えています。言われた通りに印刷するだけではなく、こちらからマーケティング分析、費用対効果も含めた提案をしていくことが求められています」(京谷副社長)。
この分野は、コンサルタントや広告代理店が担当してきた領域である。非常に高い専門性、分析力、提案力、コミュニケーション能力が求められる難しい分野だ。依頼主の要望を叶えるためには適切な提案が必要であり、その実現のためには、場合によっては総合的な取り組みが必要になると京谷副社長は指摘する。そのためには要望を適切に聞き取る能力や、それをかたちにするためのディレクション、デザインにまで高いレベルが必要となるのである。そのために、同社では30年前から教育には力を入れてきた。人を育てなくては業績は伸びないという社の基本精神が、その根底にはある。
「販売促進の方法まで含めた提案をしていくことが、私たちに求められています。印刷業というと、かつては大量印刷、大量消費が得意な分野だったと思いますが、これからは、どうすればより効率的にお客さまの要望を実現できるかという点に重きが置かれると思います。精度の高い提案ができなくてはなりません」(京谷副社長)。
京谷副社長は、印刷業を核とした販売促進コンサルタントという認識が重要だと語った。同社の人員構成は従業員数160名のうち、DTPオペレーションなどの制作作業に携わる従業員は約40名となっている。この数字を見れば、広告ディレクションやデザイン、営業などの提案部門への注力度合いがわかる。販売促進や認知の深化、ブランディングなど、顧客の目的に応じた提案と実行力が同社の大きな武器なのである。印刷業の変化に一歩先を行く提案で対応してきた同社。田平社長はこう取材を締めくくった。
「印刷業は変化を続けていきます。これからはデジタルメディアとの連携も強化していくことになるでしょう。時代の変化に合わせてお客さまの要望に対し最適な提案ができるよう、日々、修練を重ねて邁進してまいります」(田平社長)。
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私たちアド印刷は、お客さまの求める効果を効率的に実現する提案に努めております。弊社ではISO9001、14001、およびプライバシーマークも取得しており、安心してお任せいただけるように万全の態勢を築いております。販売促進、広告戦略など、お気軽にご相談ください。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:田平 保男
所在地:福岡市博多区博多駅南5-21-28
設 立:1978年7月
資本金:4,000万円
TEL:092-472-9871
URL:http://www.ad-printing.co.jp/
<PRESIDENT PROFILE>
田平 保男(たびら・やすお)
1947年6月生まれ。八幡大学(現・九州国際大学)卒業後、(株)チューエツを経て78年にアド印刷(株)を設立。
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