NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は、官民一体小学校について記者会見を行なったことについて、4月22日午後5時2分のブログを紹介する。
私の問題意識(官民一体型小学校構想に寄せて)
官民一体型小学校構想で、私が尊敬してやまないジャーナリストから、この構想の意味について、「一つは「公」を問うこと、もう一つは「一斉授業」を変えること、三番目は「社会で求められる力から逆算し、結果を出す教育」を展開することだ、と。」というメッセージを頂きました。
まさにそのとおりです。
教職員から「塾のノウハウを入れられたら現場が混乱する」「今まで積み上げてきた教育を何と思っているのか」など、猛烈な批判があったと聞いています。広く報道もされたこともあるでしょう、私も直接言われました。
その気持ちは十分理解できます。もし、私が誇りある教職員だったらそう思うでしょう。その中で、一歩、離れて俯瞰してください。
今、子どもたちが本当に幸せな教育を受けているかどうか。今、子どもたちが、現状の公教育を受けて、大人になった時に世界で戦っていけるかどうか。メシが食える魅力的な大人になるかどうか。
おそらく、真剣な教職員ほど、自信を持って「今の教育のシステムを是」と言えないんじゃないだろうか。この「システム」に対する問題意識は、私が知る教職員、OBが異口同音に言います。
このジャーナリストのメッセージのように、私たちは、社会がこれだけ変わっている中で、明治以来ほとんど変わっていない教育のシステムを変える、変えないと、もう日本という国は持たないという強烈な恐怖感が少なくとも私にはありますし、みなさんもそうでしょう。システムが悪いと、どの分野もそうですが、そのシステムに乗っかる人たちは、その力を発揮し得ません。記者会見でも言いましたが、一斉授業の嚆矢となった明治5年の学制公布以来の旧態依然としたシステムを変えないとダメだと思うのです。
その中で、子どもたちが、もっと自由にのびのび、わくわく、ドキドキしながら、日々の教育を受け、結果的に、そういう世界に伍していく大人になっていく。そのために、官と民(花まる学習会)が力を合わせて、教職員の皆さんが、もっと伸び伸び自分たちの力を発揮していく、そういう環境を作ってほしいと思いますし、私自身も予算編成権を持つ立場から強力に後押しします。
また、自分の考えは折りに触れ、書きたいと思います。
※記事へのご意見はこちら