<世界に貢献する若い力を募集中!>
自身も電気技術士である石橋社長は、「世界中で驚嘆されるほど、日本の職人は高い技術を持っています」と胸を張る。日本ではどのコンセントも床下から決まった位置にある。世界では決して当たり前のことではない。徒弟制度のなかで受け継がれてきた職人の技だ。
クリスマスシーズンになると、石橋社長は本社社屋の電飾を自ら行なう。電気技術士という自身のビジネスの原点を大切にしている。「我が国の経済成長を支えてきたのはブルーワーカーです。職人の技に誇りを持たせ、技術者を増やさないと我が国に未来はありません」(石橋社長)。人材の育成は同社のためだけではなく、「技術立国・日本」の繁栄のためという。
そうした石橋社長の元で育ち、若くして世界で活躍する同社社員がいる。11年入社の加藤佑季氏は、計装エンジニアとして国内外大手企業とともに、ガス開発プロジェクトでカタール国に駐在。「文化・国籍・宗教の壁を超えたコミュニケーションの奥深さを知る機会は、人生で最も大切なことであり、経験することができることに幸せを感じます」と達成感を語っている。また、加藤氏は、同社の社風について「上司や仲間が家族のような存在」と、笑顔で語る。
同社ではさらなる人材の育成に注力している。現在、募集している職種は、電気、計装、機械およびITのエンジニアだ。「積極性・協調性、失敗を恐れずやる気のある人、理工学系既卒者も歓迎します」と担当者は言う。採用者は、1年間の海外研修やビジネス英語と専門技術の教育を受け、海外における巨大プロジェクトの一員となる。エネルギー関連プラント分野では、世界トップレベルのエンジニアリング技術を持つ日揮(株)とのパートナーシップを柱に、グローバルな業務に対応できるエンジニアの育成に力を注いでいる。
「エンジニアリング事業において、弊社は、発電プラントの設計・施工分野での20有余年の実績をベースに、風力発電、ガスタービン発電、各種エネルギープラントなど、新エネルギー分野を担う技術へとシフトしています。そのために、より付加価値の高い、そして、より環境負荷の低い新世代プラントの開発・設計に貢献できる技術蓄積と人材の育成に力を注いでおります」(石橋社長)。今後も日本と世界の未来を担う若い力に、日本の職人の誇りを伝承していく。
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<COMPANY INFORMATION>
代 表:石橋 一海
所在地:福岡市博多区奈良屋町5-10
設 立:1985年6月
資本金:4,725万円
TEL:092-263-8833
URL:http://www.nbskk.co.jp/
<PRESIDENT PROFILE>
石橋 一海(いしばし・かずみ)
1942年福岡県生まれ。県立八女工業高校普通電気科卒業後、「小野田セメント」に入社。25歳で退社し「角栄計装」を設立。72年退社し、八女で「石橋電業社」を設立。88年、「石橋電業社」倒産後、事業を引き継いだ「エヌビーエス(株)」に入社。社員勤務を経て、92年に代表取締役社長に就任。
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