NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は、5月10日に発刊する樋渡氏の著書について記載している、4月27日午後8時35分のブログを紹介する。
【紹介】沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ(角川oneテーマ21)
5月10日(土)に発売予定となる「沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ(角川oneテーマ21)」ですが、Amazonで予約可能となりました。こちらをどうぞ 。
武雄市図書館への注目度のおかげで、随分、予約が伸びているようです。Twitter上であること無いこと言っておられる皆さんのおかげもあります。ありがとうございます。今朝はAmazonランキングで全ての本の中で70位、新書の中では9位、角川oneテーマ21では、あの新書大賞をとった「里山資本主義 」を抑えて1位に。
しかし、今では当然落ちました。まだ出版まで正味2週間ありますから。
幸先が良いにしても、結果、僕はこの本自体、そんなに売れないと思っています。新書を始めとする本がこれだけ売れない中、図書館という地味な問題設定、全国的にはほぼ無名の僕が出してもねって感じ。しかも、政治家が書いた新書の類いはことごとく売れないらしい。
自分で言うのも何ですが、この本を本格的に書き始めた1月以降、多忙を極めていました。削れるのは、睡眠時間のみ。移動時間中、ひたすら、MacBookProに打ち込んでました。どうしても書きたい理由がそこにありました。
新書の冒頭に記していますが、「なぜ、図書館が年間95日も休み、なぜ、図書館が夕方5時には閉まるのか、また、なぜ、誰も来やしないレプリカだらけの歴史資料館を放置しておくのか」、これって、全国3000以上ある図書館、そう皆さんのご自宅、ご勤務先近くの図書館は大なり小なり当てはまるはず。
武雄市にだけできて、皆さんの自治体ができないはずはない。また、図書館に限らず、さまざまな公共施設・公共空間が世の中に数多あります。もちろん、武雄市が理想を適えているなんて口が裂けても言えませんが、しかも、その問題意識が今まで高かったかといえば、そんなことはありません。しかし、図書館を手掛け、実際に図書館が動いている中で、いろんなことを気付きました。武雄市政を預かる者として、十分に図書館で学んだことを活かしていきたいと思っています。
なぜ、この本を書いたのか。それは、この本は図書館の専門家の皆さんとよりも、真面目に税金を支払っておられる皆さん、日常生活の中で、図書館を始めとする公共施設・公共空間をお使いになっている皆さんにぜひ手に取ってほしいと思っています。そして、税金に見合う公共施設になっているかどうか、考えてみてほしい。提供者目線ではなく利用者目線になっているか、など。
帯にありますが、「すごい図書館」の意味は、実際にCCCに指定管理者をお願いし、リニューアルのみで、5月10日まで確実に100万人が訪れる図書館、ということ。その成功と失敗、そして何より挑戦の軌跡を皆さんにお見せしたいと思います。
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