1日、福岡市東区選出の藤本顕憲福岡市議が、福岡維新・無所属の会を離れ、みらい福岡に合流した。福岡維新・無所属の会は「福岡維新の会」に名称を変更。みらい福岡市議団は、以前「福政会」との名称であり、藤本市議も所属していた。
藤本市議が移る少し前に、無所属の1人会派であった吉武輝実市議が民主市民クラブに合流。吉武市議はみんなの党所属のままで、同会派は「福岡市民クラブ」と名を改めた。
2011年4月の福岡市議会議員選挙の後、5名の市議が吉武市議を代表として、みんなの党福岡市議団を結成した。そのなかには、藤本市議や現・福岡維新の会の2名も含まれていた。また、藤本市議が合流したみらい福岡には、選挙前にみんなの党へ統一会派の結成を持ちかけていたものの、破談になった経緯がある。
新興勢力ながら市議会において一定の発言力の持てる5名の会派として市政に乗り出したみんなの党福岡市議団であったが、わずか1年で現・福岡維新の会の2名と藤本市議が離脱。さらに残ったうちの1名が12年12月の衆院選に立候補するとして市議を辞職。残されたのは吉武市議1人になっていた。
渡辺喜美前党代表の「政治とカネ」問題で、国政での影響力の低下が危ぶまれているみんなの党だが、福岡市においても立て直しは厳しくなっている。
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