福岡・九州圏内の大学に留学する台湾人留学生のネットワーク「台湾在日福岡留学生会」の新入生歓迎会が27日、福岡市内で開かれた。参加したのは留学生をはじめ、台湾行政関係者、福岡市議会議員ら地元政財界の有力者ら約130人。台湾在日福岡留学生会の林紀全会長が「留学生のために尽力していただき関係者の方々に感謝している。これからも温かい目で見守っていただきたい」と挨拶した。
領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長が「台湾は『世界一』の親日国家で、人的交流の人数を見ても明白だ。訪日台湾人客は昨年230万人を突破し、日本側から台湾を訪れた人数は143万人。日本の『国交がある国』と比べても人的交流の面で遜色がない。九州はこれまで外国人にとって知名度、認知度も高くなかったが、九州を訪れる台湾人観光客の増加の勢いは止まらない。(日本統治時代の台湾で農業水利事業に貢献した)八田與一氏など日本人が台湾のインフラ整備のために尽力し、台湾の現在の経済繁栄はそのインフラを土台として作られている。台湾の国民は日本に対して『恩返し』しようという気持ちを持ち、『日本精神』も今や台湾人の精神的な部分での構成要素となっている。お互いに助け合って支えあっていきたい」と、親日国・台湾の現状について語った。
今年1月に訪台した福岡市議会の稲員大三郎議員は「日台友好議員連盟は福岡市長らとともに台湾を訪れ、台北市議会にも足を運んだ。最終日には呉敦義副総統にお会いし、温かい言葉を頂戴するなど内容の濃い交流ができ多くの収穫を得た。今後の福岡と台湾の更なる交流を築き上げていきたい」と今後について語った。
留学生会では、今後も、日本人学生らとの様々な交流イベントも催していく予定だ。
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