（株）SCホールディングス

＜若くて勢いを感じさせる社風＞
　「個別指導塾スタンダード」を全国展開する（株）SCホールディングス。塾経営から派生する関連企業との合併を重ね、2011年11月にグループを統括する会社としてSCホールディングスを設立。現在、国内に（株）個別指導塾スタンダード、（株）スタンダード家庭教師サービス、（株）店舗開発マネジメント、（株）ジンザイクル、大祥建設（株）、（株）SCリースの６社が、海外には大連思湯達信息技術有限公司、思湯達香港有限公司の２社がある。

　さまざまな分野で事業を行なう同社には、現在連結で257名（13年12月末現在）の社員がいる。平均年齢は27歳。半数以上を入社３年未満の社員が占める。全体的な社風は、山﨑寿志専務取締役の言葉を借りると「若くて勢いのある会社」。実力があれば20代でも昇進可能だ。実際、入社４年目で部長に昇進した現在30歳の社員もおり、今後の人事でも若い社員をどんどん抜擢していく予定だという。

　人に勢いがあると、経営にも勢いが出る。13年4月期の連結売上高は35億円、今期は45億円になると見ており、来期は55億円を見込んでいる。１年間に10億円刻みで伸びている状況だ。塾単体でも今期は35億円、来期は40億円を見込んでいる。

＜全体会議と運動会が勢いの秘訣＞
　全国、そして海外に拠点を持つグループ企業として、大切にしているのはグループ全体の統率感だ。その要となっているのが年に２回、５月と11月に行なわれる全体会議である。５月は海外、11月には国内で行なう。11月の全体会議後には、グループ全体で大運動会を開催する。全国的に見て集まりやすい岡山を開催地として一堂に会し、桃太郎アリーナのような公営施設を利用して行なう。昨今、福岡の地場企業で、そこまで大規模な社内交流イベントを行なう企業は少ない。地場企業であれば、日常業務のなかだけでも、社員同士の交流を図ることができ、業務や経営に支障を来たすこともないからだろう。しかし同社のような全国規模のグループ会社ともなると、努力しないと全体としての統率を欠きがちだ。たとえ同期であっても、研修以降は顔を合わせる機会もない。これでは組織として勢いがなくなってしまう。だからこそ、全国規模のイベントを積極的に行なうのだ。

　全体会議も運動会も、非常に盛り上がるという。開催前になると、心なしか残業も楽しそうだ。全体会議では社内でさまざまな表彰項目を設け、約30名ほどを表彰する。300名規模の大ホールに大型プロジェクターを掲げ、表彰された社員を大きく映す。受賞者は感動して大泣きするという。その後の運動会ではチームごとにＴシャツをつくり、工夫を凝らした応援合戦を繰り広げる。種目は、玉入れやリレーなどの定番競技から、ギャグレースのような、体力を使わなくてもできるユニークな競技まで多種多様だ。障がいを抱える社員もいるために、誰もが何らかの競技に参加できるよう配慮するという。こうやって、表彰されたことや応援合戦、宿泊などを含めて他社員と仲間としての絆を築けたことで、社員のモチベーションは上がり、仕事への動機づけも強化されていく。

｜　（後）　≫

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：吉田　知明
所在地：福岡市博多区店屋町8-17 MSTビル7F
設　立：2011年11月
資本金：１億3,759万7,852円
売上高　（13/4連結）約35億円
ＴＥＬ：092-283-1188
ＵＲＬ：http://sc-holdings.co.jp/

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