お酒だけではなく、ネタの提供でも小生が度々お世話になっている中洲事情通の店長のお店「サカ爺の婆(さかじいのばあ)」が、深夜の営業を今年5月からスタートした。午前1時以後は、格安料金(3,000円~)のバースタイル、いわゆる「ナイト営業」に。まだまだ飲み足りないお客が集い、名物店長がかもし出すイケイケムードはそのまま。むしろ、『限界突破』の感すらある。
同店がオープンしたのは2013年1月。「中洲で楽しく飲める場を守っていきたい」と抱負を語っていた坂地店長は、中洲で下働きを続けてきた叩き上げの36歳。雇われ店長として働いていた店が閉店した際、お客さんの後押しを受けて、自身で店を持った。「看板を見れば私の店だとわかるように」との考えで付けたユーモラスな店名は、社会背景を受けて、高齢者専用の飲み屋と思われることもあるが、当然ながら若者の来店もOK。坂地店長の軽快なトークを楽しみに、休みや仕事帰りの中洲っ娘やカウンターで飲む1人客も足繁く通う。
「ナイト営業」では、「まだまだ飲み足りない方たちやお仕事帰りの方たちが和気あいあいと楽しく飲む場にしたい」と、坂地店長は意気込みを語る。お腹を空かせたお客のために、新たに男の手料理メニューも用意した。なかでもオススメは、「なんちゃってクリームパスタ」。料金は1,000円だが2人前のボリューム。海の幸、山の幸に精通し、まとまった休みがとれる時は、お客に振る舞うために実家がある和歌山で旬の食材を調達する坂地店長。それゆえに、簡単な料理でも味は絶品だ。連れと分け合うもよし、ガッツリ1人で食うもよし。食べ過ぎた小生は、最近ベルトがしまらなくなってきたが、そこは自己責任である。
中洲で飲む人も働く人も、いろんな職種男女が集まり、仕事っ気のない出会いが期待できそうな「サカ爺の婆」の新営業スタイル。これをきっかけに、朝まで中洲を堪能しようと思う今日この頃。体力面に少々不安が残るが・・・。
※5月8日は深夜営業が休みとなっております。
<SHOP INFORMATION>
サカ爺の婆
所在地:福岡市博多区中洲2-5-18 第20ラインビル7F
TEL:092-282-8677
営 業:午後8時~午前1時(以後、朝までナイト営業)
料 金:午前1時まで:6,000円~
午前1時移行:3,000円~(キープボトル有で時間無制限)
URL:https://www.facebook.com/sakageenobar
<プロフィール>
長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
福岡県生まれ。海上自衛隊、雑誌編集業を経て2009年フリーに転身。危険をいとわず、体を張った取材で蓄積したデータをもとに、働くお父さんたちの「歓楽街の安全・安心な歩き方」をサポート。これまで国内・海外問わず、年間400人以上、10年間で4,000人の風俗関係者を『取材』。現在は、ホーム・タウンである中洲に"ほぼ毎日"出没している。
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