スマートフォンの普及にともない、企業や商品のPRにインターネット上の動画を活用する傾向が強まってきている。そのようななか、NET-IBが注目するのは、昨秋に公開された動画ポータルサイト「VaZZooインターネットTV」(以下、バズー)の実績だ。バズーでは、企業や店舗ごとに事業や商品を動画でPRする個別のチャンネルを開設することができる。同サイトに開設された企業のチャンネルページのGoogle検索による表示順位を調査したところ、掲載から1週間以内に10位内に表示されたケースは珍しくなく、さらに時が経つごとに当初10位以下だった検索キーワードも順位を上げていた。
今回、調べたのは、完全自由設計のユニットバスのメーカー(株)小笠原(本社:福岡市博多区)が今年4月14日に公開したバズーの動画チャンネル(90305ch)。同社は、顧客のニーズに応えて浴室をゼロから設計する事業を行なっており、とくに既製品では細かなところで不都合が生じやすい病院や介護施設、デザイン性を重視する宿泊施設や高級マンションからの引き合いがある。完成したユニットバスの画像では、それがゼロから設計されたものなのかがわからないため、動画では、設計や施工の様子を伝えている。
同社のバズーチャンネルは、掲載から4日後の4月18日に、「ユニットバス 老人ホーム」で10位、「ユニットバス デイケア」で5位という順位で表示された。さらに掲載から2週間後の4月28日には、「ユニットバス 老人ホーム」で7位、「ユニットバス デイケア」で4位と順位を伸ばす。そのほか病院・介護関係のキーワードによる検索結果は【表】の通り。掲載から約1カ月後の5月13日には、それまで100位以下であった検索キーワードでも上昇傾向がうかがえ、今後も全体的に表示順位が上がることが期待されている。なお、同社は現在、沖縄営業所のチャンネル開設を進めている。
バズーを運営する(株)VaZZooジャパンによると、同サイトのチャンネルが検索に強い理由は2つあるという。1つは独自のシステムによって、動画チャンネルの更新頻度がわずかな手間で増幅することができること。もう1つは、Google検索で画像付きで表示されるリッチスニペットを採用していること。文字だらけのなかに画像があることでネットユーザーの目を引き、アクセス数が増加。更新頻度との相乗効果で、検索順位が目覚ましく上昇するという仕組みである。
短時間で多くの情報量が伝えられる動画を目的意識の高い人に見られることは、ビジネスチャンスの拡大につながる。たとえば、「ユニットバス 老人ホーム」で検索する人の場合、老人ホーム関係者やその新築や設計を行なう建築関係者などが考えられる。また、バズーのチャンネルは、動画以外にも、自社や商品の紹介を画像やテキストで十分に行なうことができ、第2のホームページといっても遜色のない内容だ。他社の動画やバナーが表示されないという点でも評価できる。
ホームページ、動画、SEO対策が1つになったバズーの動画チャンネル。新事業や後発の商品など、先行するライバルに、追いつき追い越せでPRを図りたいという場合には、うってつけと言えるのではないだろうか。
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(本部営業支援アドバイザー(株)データ・マックス)
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