日本と台湾で活躍する台湾人の写真家・張文燦氏と書道家・陳世憲氏がコラボレーションした展示会が15日、福岡市で開幕した。会場の福岡アジア美術館ではこの日開会式が行なわれ、約30人が出席した。
主催する九州台日文化交流会の本郷啓成事務局長が「2人は10年近く前に出会った後、地道に努力し、この展覧会にこぎつけた。陳さんは日本文化に造詣が深い。張さんも情熱的で様々な取り組みをされている。2人の作品から台湾と日本の様々な部分が見られるのではないか。来場の皆さんには2人の努力と芸術性をじっくり感じ取って欲しい」とあいさつした。
領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長(総領事)は「年々、日台の交流は深まるばかりだ。近年、日台両国では文化交流にも力を入れており、今日の展覧会も文化交流の一環として我々捉えている」と来場者にあいさつした。
陳世憲氏は、書道のみならず芸術家としても台湾内外から高い評価を受けている。写真家の張文燦氏は、日台両国で写真や映像を撮影してきた。今回は、「家屋の中の原風景」などをテーマにそれぞれの作品を持ち寄った。陳世憲氏は「福岡には10回以上訪れているが、食べ物も美味しいし、人も温かい。毎回訪れる度に、新鮮な気持ちになる」と話す。カメラマン・張文燦氏は「私は台湾と日本に家があるが、それぞれから見える景色を写し出した。作品展を通じて、台湾の変わった一面に触れて欲しい」と話している。会期は20日まで。
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