2020年の東京オリンピックの開催に向けて、東京のホテルがまたひとつ姿を変える。ホテルオークラ東京、1962年の開業以来、半世紀以上にわたり「世界をもてなすホテルオークラ」のキャッチフレーズで国内外から顧客を集めるラグジュアリーホテルの本館部分を建て替えることになった。本館のホテル営業は8月末で休止する。(株)ホテルオークラが23日発表した。
同ホテルの開業は、ちょうど前回の東京オリンピック開催の前年だった。以後、「日本の伝統美」を大切にし、東京、そして日本を代表するホテルとなった。先月は、国賓オバマ米大統領の宿泊先にもなった。
近年老朽化も目立ち、次期東京オリンピック開催で海外客の増加も見込まれることから、本館の建て替えに踏み切った。建て替え完了後のオープンは2019年。これもまた東京オリンピック開催の前年だ。
建て替えを機に「日本の伝統美」を継承しつつ、最新機能を装備させる。広い部屋を希望する外人客への対応も強化する。周辺地域住民、利用者との共生も目指す。敷地のおよそ半分にあたる約1.3haを緑地化し、都心の貴重なオアシスとして周辺地域に提供し、災害時の一時避難所としても有効利用してもらう。
建て替え費用はおよそ1,000億円。ホテルに加えてオフィスも入る地上38階建てと13階建ての2つのビルを建設し、客室数は現在の本館の408室から550室程度に増やす。
建て替え期間中も、宿泊施設を備えた別館に本館のレストランなど一部施設を移設し、ホテル営業を継続する。
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