2.預金残高について
(1)預金残高ランキング表の変動はなかった。トップは福岡銀行で8兆6,000億円、第2位は西日本シティ銀行で6兆9,000億円、第3位は広島銀行の6兆3,000億円と続く。第4位の山口銀行は5兆1,000億円で、その差は約1兆2,000億円強開いている。第5位の肥後銀行は4兆1,000億円となっており、肥後銀行までが4兆円以上となっている。
(2)第6位は鹿児島銀行の3兆3,000億円で、第7位のもみじ銀行の2兆8,000億円台以下、第12位の佐賀銀行の2兆198億円までが2兆円台。ただこの6行のなかで、もみじ銀行の増加額は0251億円(前期比0.9%増)で、第8位の大分銀行が869億円増(同3.4%増)と追い上げているのがわかる。
また十八銀行は355億円増(同1.5%増)と低迷しており、同じ長崎県で競合する親和銀行が1,607億円(3.4%)増加しており、このままの勢いでいけば、来年3月期には逆転する可能性も出ている。
親和銀行は今年4月に吉澤俊介新頭取体制をスタートさせており、十八銀行は6月に森拓二郎新頭取が就任する。両行の新頭取にとっての最初の試練は、預金残高をいかに増加させるか、早速その手腕が問われることになる。
(3)第13位は熊本銀行の1兆3,205億円。第14位は前期から805億円(同8.5%)増加して、初めて1兆円の大台に乗せた西京銀行の1兆204億円の健闘が目立つ。1兆円台はこの2行だけで、第15位は北九州銀行の8,299億円、第16位は南日本銀行、第17位筑邦銀行、第18位宮崎太陽銀行、第19位の豊和銀行までが、5,000億円台以上となっている。
(4)第20位は福岡中央銀行の4,472億円で、第21位は長崎銀行の2,484億円。最下位の第22位は佐賀共栄銀行の2,125億円でトップの福岡銀行の40分の1の規模であり、6月に新頭取に就任する二宮洋二新頭取が金融再編にどのように取り組むのか、その動向が注目されることになる。
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