現在、同社にはベトナムや中国、ネパールなどのアジア系の人材から、アメリカなどの欧米系の人材まで、約10カ国の外国人が登録している。「外国人の就業者のなかには、転職による日本でのキャリア形成がいまだに困難で、自国の考え方とは大きく異なっているということを理解しきれていない方も多く見受けられます。就業の機会を通して日本の文化・慣習を教育・支援していくことも人材サービス会社にこれから課せられている大きな使命の1つでしょう」(中村社長)。
グローバル企業では、優秀な人材なら国籍に関係なく採用されているのは周知の事実。今後ますますの人材不足が見込まれる日本では必要なサービスとなっていく。
「弊社が間に入って優秀な外国人の就業を後押しし、地元の中小企業にも外国人が入社すれば、彼らの文化も入っていきますから、逆に海外進出もしやすくなるでしょう。我々はお客さまとともに成長していく業態。お客さまのためにもさらに力を入れて、ともに成長を続けたいと考えています」と中村社長は今後の展開を予見する。
<就活学生向けの内定塾を開校>
同社は今年1月、就職支援塾を運営する(株)ガクー(本社:東京都中央区)とフランチャイズ契約を結び、就活学生向けの「内定塾」の福岡校を開校した。
雇用環境は回復傾向にあるとは言え、マニュアル化された就職活動に疑問を持つ学生は少なくない。そこで学生がテクニックに走ることなく個性を発揮して、志望先の内定を勝ち取るスクーリングも必要と感じたようだ。
塾は2005年のスタートから延べ5,800名を支援。学生の学歴は国公立・私立大学から短大・専門学校までとさまざまだが、内定率は95%という高い実績を誇る。カリキュラムは基本講座(自己分析・エントリーシート・面接など)、個別面談(13回/各60分)、練習会などで構成され、就活資料はいつでも閲覧でき、各種相談にも応じるという。
「座学は初めの4回に抑え、一対一の個人面談を充実させたのが特徴です。学生さんの本質や論理的な思考力を雑談形式でチェックして、就活対策に役立ててもらうことを念頭に置いています。期間は集中して行なえば、最短で1カ月半。授業料は14万8,000円ですが、志望企業に採用された学生さんからは、決して高くないとの声をいただいています」と内定塾事業部の日高渉氏。
日高氏自身、ボランティアで大学生の就職活動を支援し、大手都市銀行・大手商社・メーカーなどに送り込んだ経験を持つ。今度はそうした活動を仕事としてできるだけに「自分が福岡校を引っ張っていきたい」と意気込む。
同社としても学生の就職支援で実績を上げれば、それはキャリアカウンセラーとしてのノウハウの蓄積につながる。派遣社員、転職、学生などあらゆるケースで、同社が目指す就業支援企業の展望が開けてきた。
≪ (前) |
<ワンポイントPR>
総合人材サービス業として、企業が抱える課題に対しての答えをご提案するとともに、求職者のニーズにあったお仕事探しをお手伝いし、キャリア形成や就業のご相談もお受けします。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中村 正文
所在地:福岡市中央区天神1-3-38 天神121ビル7F
設 立:1995年11月
資本金:3,000万円
TEL:092-724-5207
URL:http://carryon.jp
<PROFILE>
中村 正文(なかむら・まさふみ)
1972年9月15日、福岡県生まれ。電機メーカー勤務を経て帰福後、人材サービス業に携わり、2002年より現職。
※記事へのご意見はこちら