<2年定期:年金利12%、株配当:合計10%(年2回)>
友人のラオス国立大学教授の給料は300$(諸手当除く)である。このほか、家賃収入が貸家で20軒、合計20,000US$。所有する土地は500ha(甲子園球場500個分)である。たった10年でゼロから土地を増やしていった。ラオスは年金制度がなく、相続税もない。富める者はどんどん豊かになっていく。
ラオスには現在30行以上の銀行がある最大手はBCEL銀行。株式をラオス政府が所有する元国営銀行である。この銀行はラオスの証券市場に株式上場している。現在定期預金の金利は半年定期・1年定期 10%、2年定期12%、3年定期12.75%、5年定期13.25%となっている。毎月指定の口座に利子を振り込んでくれる。
たとえば日本円2,000万円(16億KIP)をラオスに持ってきて、銀行定期に預ける。年金利12%、毎月の利子は1%だ。毎月20万円、銀行より利子の振り込みがある。ラオスで20万円あると十分な暮らしができる。100坪の家の家賃が6万円、電気光熱費1万円、お手伝いさん1万円、庭師5,000円、お米1kg=120円、牛肉1kg=800円、キャベツ1玉30円、外食ラーメン1杯150円、高級イタリアン1人前5,000円、南の国のあこがれの果物マンゴーは1個50円、さらに100坪の家には必ずマンゴーやバナナ、パパイヤなどの果樹が生えている。
普通に生活すれば2,000万の定期で毎月5万円以上は余る。年金生活者だとさらに凄いことになる。ラオスは配偶者に先立たれ、1人で悠々自適の第2の人生を送る日本人が多数滞在している。ラオスでは日本人は、よく働くのでもてる。ちなみに、ラオスに観光目的で来てすぐの銀行口座は、原則的に不可。
ラオスの証券市場には現在3社が上場している。1社はさきほどご説明したBCEL銀行。現在上場時50円だった同社株が80円前後まで上昇している。
2社目はEDL(ラオス唯一の国営電力公社)。ナムグムダムを所有するラオス電力公社 EDL-Genは、2013年12月期の売上高1兆1,820億 Kip(149.9億円)。経常利益は8,649億 Kip利益 109.8億円)である。現在株価は60円。私がラオスに来た時は45円前後だった。配当は年2回合計10%前後ある。
参考までに日本の東京電力(1951年8月上場)640円、1951年12月には当時の最安値393円。バブルの時は1987年株価9,240円の最高値をつける。上場時より株価は最大23倍になった。
ラオスの証券市場は開設して2年が経つ。上場が3社は若干さびしいような気もするが、2000年にスタートしたベトナム株式市場も1年目で5社、2年目6社、3年目で14社、7年目で上場企業が187社まで爆発的に増えベトナム株ブームで高騰した。ラオスも長期投資と考えればブームの来る前の静けさである。
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