原発の過酷事故に対する避難計画の実効性をめぐって、住民の避難時間を試算した交通専門家の上岡直見氏(環境経済研究所代表)の講演会が、5月31日から6月2日にかけて、佐賀、福岡両県の3会場で開かれる。主催は、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会や、各講演会実行委員会。5月31日は佐賀市で、6月1日は佐賀県伊万里市で、同2日には福岡市で開催される。
上岡氏は、原発事故時の避難計画を検証し、交通工学から避難の問題点を明らかにしている。国内の全原発の避難時間を試算し、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)では、30キロ圏内の住民全員の避難が終わるまで20~39時間かかるとしている。要援護者への個別対応などは試算に算入していないので、それらを考慮すると「避難を必要とする住民がすべて30キロ圏外に脱出するには、実際には計算値の数倍の時間を必要とすると思われる」(同氏著『原発避難計画の検証』)と指摘している。
■上岡直見講演会
<日 時>
2014年5月31日(土)午後1時30分~4時
<会 場>
佐賀市文化会館3階大会議室
(佐賀市日の出1-21-10)
<資料代>
500円
<問い合わせ>
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
TEL:090-3949-2103(永野さん)
■上岡直見講演会
<日 時>
2014年6月1日(日)午後1時30分~4時
<会 場>
伊万里市・黒川公民館
<資料代>
500円
<問い合わせ>
講演会実行委員会
TEL:080-8588-5061(森さん)
■上岡直見講演会~原子炉の外の真実~原発震災と避難計画
<日 時>
2014年6月2日(月)午後6時30分~8時30分
<会 場>
福岡市ふくふくプラザ6階(601研修室)
(福岡市中央区荒戸3-3-39)
<資料代>
500円
<問い合わせ>
講演会実行委員会
TEL:092-843-0173(花田さん)、092-661-0499(馬場さん)
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