アイランドシティが着実に開発案件を進めているなかで、博多港湾のコンテナ取引量も好調で着実に増加傾向になっている。
博多港ふ頭(株)によると、2014年に入ってからも、増税前の駆け込み需要による建築資材など消費材の増加などに起因するアベノミクス効果と、もともとの福岡都市圏の消費人口増加や開業率が高いことに加えて、福岡経済圏に活気が戻ってきたことを挙げている。速報値によると2014年1月~5月の増加率は7.7%と好調さを維持している。
また、博多港の背後圏にある港湾近隣地区、福岡インター地区、鳥栖、筑紫野地区、物流センターも空きがほとんどない状況であるという。物流センターの需要が多いため、新たな物流センターや倉庫の建設も進んでいる。
ここに博多港ふ頭(株)の業績の増減率とその理由を記す。
2008年~2009年 13%減 ⇒リーマンショックに基づく世界不況によるもの
2009年~2010年 13%増 ⇒リーマンショック後のV回復
2010年~2011年 14%増 ⇒東北の震災の影響により貨物が西日本にシフトしたもの
2011年~2012年 0.2%減 ⇒前年増加の反動等によるもの
2012年~2013年 2.2%増 ⇒前年比微増、増税前の駆け込み需要によるもの
取材を終えてアイランドシティの主要な港湾施設を廻ってみた。確かにガントリークレーンやキャリアなどは忙しく動いており、コンテナの数も以前より高く広く場所を取っている。もちろんコンテナを陸路で輸送するトレーラーもコンテナを乗せ確かに往来も多い。アイランドシティ内に出来た新しい物流センターや工事が急ピッチで進む新青果市場など、港湾の好調さが反映されている様子が分かった。
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