脊振の自然を愛する会(福岡市早良区、池田友行代表)の池田代表は、写真をこよなく愛するアマチュア・フォトグラファーでもある。脊振の環境保全活動を行ないながら、美しい自然の数々をカメラに収め、写真集「脊振賛歌」を発行した。続編が待たれるなか当連載ではフォトエッセイとして、脊振の魅力を紹介する。
<木いちご(キイチゴ) バラ科 野イチゴの総称>
山では色々なイチゴを見かけます、木イチゴは子どもの頃のおやつでもありました。
主に春先に白い花を付けますが、山道に咲く花、灌木に咲く花と大きさや形もそれぞれです。初夏に山を歩いていると熟したイチゴの実が目に飛び込んできます。
黄色いモミジイチゴです。形の良いものを選んでレンズを向けるのですが、熟して大きめのものが被写体として最高です。特に雨上がりに雨露を付けている実を見ていると、この露が真珠の様に輝いて見える時があります。
そんなイチゴの実を見つけてアングルを考えてシャッターを切ります。
そして撮影が終わった後に、このイチゴを口に入れる事になりますが、枝に棘がありますので時々痛い思いをする事があります(やはりバラ科ですね)。
山の恵みに感謝する時です。「ありがとう」の言葉も忘れません。
初夏に実を付けるイチゴたち(木イチゴ)。冬に実を付けるイチゴたち(フユイチゴ)――冬には目立った花が無いので、赤い実のイチゴは目立っています。
このイチゴたちは甘味があるもの、酸味があるもの、それぞれですが、皆さんも山道で見かけたら1粒口に入れてみたらいかがですか。ヘビイチゴは不味いですが、毒になるイチゴは無いようです。
木イチゴは野いちごの総称です。
<池田友行氏プロフィール>
福岡市早良区在住。1944年3月生まれ
西南学院大学ワンダーフォーゲル部OB。ソニーマーケティング(株)退職後、2008年より早良区と共働で、脊振山系道標設事業や脊振清掃登山に取り組み、中心的役割を果たす。
福岡市早良区の野河内渓谷整備に従事中。
「脊振の自然を愛する会」代表(会員100名)
早良区役所主宰の『早良みなみ塾』自然環境分科会代表
写真集『脊振讃歌』著者
各地で写真セミナー開催、『西日本新聞フォト随想』掲載。
西日本新聞 「風」に、脊振での活動が紹介される。
※記事へのご意見はこちら