<挑戦を続けること>
介護施設・病院といった特殊な施設への販売が多かったが、現在ではそれだけではなく、新築戸建て、リフォーム、ホテルといったような幅広い、施設への供給も始まっているという。
「東日本大震災後、お風呂に入れないことでストレスがたまるケースがよく見受けられました。それを受けて、現在では公民館などの施設にも入浴施設を設けたい、という相談を受けるようになってまいりました。入浴と生活の質は密接な関係にあります。万一の際の心の安らぎを提案していけたらうれしいですね」(小笠原社長)。
人がしない手間暇をかけること。もちろん、規格品が適しているケースには規格品を提案するし、それによって大手メーカーとも良好な関係を築くことができている。それに加えて、細かな要望を満足させる。それはつまり挑戦である。代表取締役会長の重松繁利氏は語る。
「弊社は建材卸として出発しました。そこから細かなニーズを聞き、それを叶えるために実現したのがフリーユニットバスです。できないと思っていたことも、挑戦を続けることで実現することは可能だと思います。私たちの技術で社会に貢献できることを、大変嬉しく思います」。
顧客に徹底的に寄り添う姿勢が1946年の創業以来、長い業績を支えてきているのだ。この挑戦の心がある限り、同社は飛躍を続けていくことだろう。
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<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長:重松 繁利
代表取締役社長:小笠原 正行
所在地:福岡市博多区博多駅南6-12-25 第二小笠原ビル
設 立:1981年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-431-2751
URL:http://www.ogasawara-agp.com/
<PRESIDENT PROFILE>
重松 繁利(しげまつ・しげとし)
1942年、佐賀県生まれ。鹿島実業高校を卒業後、61年に(株)小笠原商店に入社。81年に(株)小笠原を設立し、代表取締役に就任。2007年7月、代表取締役会長に就任。趣味はゴルフ。
小笠原 正行(おがさわら・まさゆき)
1955年、佐賀県生まれ。東京理科大学卒業後、79年に(株)小泉に入社、81年に(株)小笠原に入社する。取締役を経て、2007年に代表取締役社長に就任。
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