JAF(一般社団法人日本自動車連盟、小栗七生会長)と警察庁は合同で「2014年チャイルドシート使用状況全国調査」を実施、結果を発表した。同調査は、チャイルドシートの「使用状況」「取付状況」「着座状況」を明らかにするために、6歳未満の子どもを対象に4月20日から30日までの11日間、全国で実施したもの。
その結果、福岡県内のチャイルドシート使用率は全国平均(61.9%)を下回る58.9%で、3年連続で上昇した前年よりも4.2ポイント下がった(2013年は63.1%)。
年齢別では1歳未満73.3%、1~4歳62.5%、5歳25.5%と、年齢が上がるにつれて使用率が低下する傾向がみられた。
チャイルドシートを使っていない子どものうち66.5%は「座席シートにそのまま着座」しており、「保護者の抱っこ」(18.4%)、「大人用シートベルトを着用」(7.8%)、「ベルトを着用せずチャイルドシートに着座」(7.3%)していることも明らかになった。
また、チャイルドシートへの着座状況を調査したところ、正しく着座していた子どもは59.7%で、ミスユース(=誤使用)の最多は乳児用が「ハーネスの締め付け不適正」(80.0%)、幼児用・学童用はともに「体格不適合」(幼児用34.8%、学童用50.0%)だった。
なお、チャイルドシートの固定金具や各ベルトの取付状況を調査した結果、正しく取付られていたのは26.9%(乳児用24.0%、幼児用29.6%)で、ミスユースの多く(乳児用77.3%、幼児用68.0%)が「腰ベルトの締付け不足」に起因していた。
これらの結果を受けJAF福岡支部(長谷川靖則支部長)では、「チャイルドシートの正しい使用と使用率アップにより子どもの命を守るため、講習会などを積極的に実施し、着用の重要性と効果を広く啓発してゆく」としている。
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