<良いものの上にさらに良いものを>
「何か物を売りたい」「新たなサービスを提供したい」「お店にお客さまを呼び込みたい」――といったように、自社商品の市場への浸透や売上拡大などを目的とした外に向けての告知活動は、企業にとって重要な要素である。というのも、自社の商品なりサービスなりを、顧客に知ってもらって購入(契約)してもらわないことには、企業として収益を上げることができないからだ。もちろん、各企業ごとの営業マンが奮闘するのも1つの手だが、より広い多くの顧客に対して告知を行なう場合に活用されるのが「広告」である。ただし、広告にもさまざまな種類があり、テレビやラジオのCM、ポスター、新聞折込、ダイレクトメール、インターネット広告、電車の中吊り等々、多岐にわたる。また、いかにして顧客に訴えるか、どのようなアプローチがいいのか等々、素人ではわかりづらい部分も多い。そういったときに力になってくれるのが、広告代理店である。
一口に広告代理店と言っても各地に数多く存在するが、福岡県を中心に活躍する地域に根ざした広告代理店が、福岡市中央区薬院に事務所を構える(株)ゴングである。
同社は、1978年4月に創業者の権藤理仁氏が福岡市中央区大名にて(有)Space53を創業したのが始まり。創業当初は、写植や版下制作業務を主に手がけていた。89年の株式会社化を機に、現社名である「ゴング」へと商号を変更。また、時代の流れを受けて同社でもマッキントッシュを導入し、デザインや制作業務を開始した。新たな社名「ゴング」の由来は、「良いものの上にさらに良いものを」という意味の「Good on Good」から。また、ボクシングの試合などで開始の合図に用いられる器具になぞらえて、「心機一転で再スタートを切る」といったような意味も込められている。
95年には、業務拡大にともない本社を中央区大名から現在の薬院へと移転。また、社内体制を営業部、制作部、総務部、経理部の4部門体制と変更し、広告代理業を開始した。広告代理店などの経験者を採用しつつ営業部隊をつくり、ここから広告代理業としての同社の歴史が始まった。同社が得意としていたのは、パンフレットやカタログなどの商品。企画・編集・制作から発送までを一括して請け負うスタイルが特徴だった。
その後09年に、中国・四国・東京に営業拠点を持つセーラー広告(株)(香川県高松市、村上義憲社長)の100%連結子会社として、同社はグループ会社となり、現在に至っている。
(つづく)
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<COMPANY INFORMATION>
代 表:堀井 修
所在地:福岡市中央区薬院2-6-18 アンコール第1ビル2F
創 業:1978年4月
設 立:1988年12月
資本金:3,700万円
TEL:092-726-3300
URL:http://www.gong.co.jp/
<PRESIDENT PROFILE>
堀井 修(ほりい・おさむ)
1954年、香川県高松市出身。74年に(株)セーラー広告社(現・セーラー広告(株))入社。2004年、同社営業局次長就任を経て、09年に(株)ゴングの代表取締役社長就任(現任)。また、10年にセーラー広告の執行役員局長就任(現任)。
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