一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)福岡支部(長谷川靖則支部長)は、2013年7月1日から8月31日までの2カ月間、車内へのカギの閉じ込みによるロードサービス救援出動状況を調査し、結果を発表した。
それによると、福岡県内(総出動件数2万6,274件)の「カギの閉じ込み」による出動は2,490件。そのうち「幼い子どもが自動車の車内に残されたまま」のケースは66件にのぼり、全国最多だった。
また前回調査(12年)時、同支部が同様の救援依頼者に子どもを乗せたままカギを閉じ込んだ理由を尋ねたところ、回答者39名のうち17名が「子どもがドアをロックした」「子どもがリモコンを操作した」などの子ども起因を挙げ、「自分が誤って閉めた」(8名)を上回った。
一方「子どもの車内事故に関するアンケート調査」(11年1月、JAF)では、回答者7,048人のうち28.2%が「すぐ戻るから」「子どもが眠っていたから」などの理由で「子どもを車内に残したまま車を離れたことがある」と回答。「子どもの車内安全」に関する保護者の意識が希薄な実態が明らかとなっている。
なお、子どもを車内に残すことで最も危惧される熱中症の発症について、その危険性を検証する実験(12年8月、JAF)を行なったところ、エアコン停止からわずか15分で熱中症指数(WBGT:人体と外気との熱のやりとり‐熱収支‐に着目した指標)が人体にとって危険なレベルまで達することが実証されており、特に体温調節機能が未発達な乳幼児においては、深刻な状況を引き起こす恐れが強く、大変危険としている。
同支部では、絶対に車内に幼い子どもを残さないよう、また、もし子どもが車内に残された状態でカギを閉じこんでしまった場合は、落ち着いてJAFへ救援依頼するよう呼びかけている。
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