オフィスは、1日の3分の1という長時間を過ごす空間だ。空間の快適性は、そこで働くスタッフの気持ちも左右する。「スタッフがどのような気持ちで働けるかどうかは、生産性にも影響を与えます。オフィス空間の付加価値を高めて、スタッフが気持ちよく働けることは、企業にとってもメリットを生みます」と、坂口代表は話す。
「オフィスは、その企業の発展・拡大とともに、新しい部門をつくったり、部門を統合したりしながら、それに応じてオフィス内の機能や配置がつくり上げられてきています。逆に言えば、必ずしも、その会社の現状に照らして効率の良い配置ではないケースがどうしても生じてしまいます」(坂口代表)。
そこで、坂口代表は提案する。「その組織にとって、部門やチーム間の連携、コミュニケーションや作業のうえから機能的で効率の良い空間とは何か、情報・セキュリティの面から外部の人をどこまで入れるのかなど総合的にコンサルティングして、効率の良いオフィス空間をつくり上げます」(坂口代表)。
仕事のスタンスはあくまで依頼者のニーズに応じての「請負人」であり、押し付けるものではないが、坂口代表には「仕掛け人」の顔もある。大学時代から「世の中に対して何か仕掛けたい」と思ってきたという。「どんなプロジェクトでもドラマがあり、苦労やトラブルは付きものですが楽しんでいます」と語るように、苦労を厭わないのも、「仕掛け人」だからこそ。これまでに経験した苦労を、どれもが「想定の範囲内」と平然と言ってのける。
「1つひとつうまくやっていく。苦労があろうがなかろうが、お客さまがやりたいといっている限り、やりとげないといけませんから。何が何でも着地させられなくてはプロじゃありません」(坂口代表)。
(了)
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<COMPANY INFORMATION>
代 表:坂口 敬司
所在地:福岡市中央区赤坂1-14-22 センチュリー赤坂門ビル4F
設 立:2010年5月
資本金:950万円
TEL:092-714-7001
<PRESIDENT PROFILE>
坂口 敬司(さかぐち・けいし)
熊本県生まれ。九州芸術工科大学大学院修士課程修了。1級建築士、1級建築施工管理技士。(株)住友不動産、(株)電通九州を経て、2010年独立し(株)シェルフアソシエイツを設立。代表取締役を務める。12年4月から九州大学知的財産本部(産学連携センター)客員教授にも就任。
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